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アントレプレナー塾長 「大人の探検隊日誌」 夢のソーシャル・アントレプレナー            

アントレプレナー塾長 「大人の探検隊日誌」 夢のソーシャル・アントレプレナー            

正月経済予測

 2004年1月13日(火)         磨け!3分間 知的武装  
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                第9号
               ★★★★★★★ 
       「見方が変わる!『超』マーケティング発想法」
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  ●発行責任者:アントレプレナー塾 塾長 三丘 大詩
 読者数:902名
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【はじめに】☆★☆★☆★☆★☆★―――――――――――――――――――
 みなさん、こんにちは!昨年は10月からはじめたこのメルマガをお読み頂
き、ありがとうございました。今年もよろしくお願いいたします。さて正月は
いかが過ごされましたか?私は珍しくのんびりと過ごしました。本も結構読め
ました。そこで今回は、予定を変更して読んだ本から、「2004年日本経済
を考える」をテーマに書きます。結構、ショッキングな内容です。
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◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  新春特集号  ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆
            日本経済の将来を考える 

    「長谷川慶太郎の世界はこう変わる」長谷川慶太郎 徳間書店
    「預金封鎖」           副島 隆彦  祥伝舎      
    「国家破産 サバイバル読本上・下」浅井 隆   第二海援隊    

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●2、3年前と違って、日本経済の明るい未来を予測する本も多くなってきま
した。半々ぐらいの感じです。明るく元気が出る本を1冊と、衝撃的な未来を
警告する本を2冊紹介します。では、・・・。
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▼長谷川慶太郎の世界はこう変わるを読むと、日本にもツキが回ってきたよう
である。元気が出てくる本だ。まず、アメリカの一極支配はさらに進展すると
予測する。軍事力ばかりでなく、金融のアメリカ優位も揺るがない。ドル以外
の第二の基軸通貨などはあり得ないと断言する。経済発展する中国もアメリカ
に頼らざるをえなくなる。このことが北朝鮮を不安にさせているが、中国が北
朝鮮を見放した瞬間が、北朝鮮の終焉の時でもある。

▼日本経済はついに長いトンネルを抜けたと言う。米国一極支配によるデフレ
の定着が日本経済に追い風となる。今後、世界の経営者が徹底した経営の合理
化と設備投資に走る。これが世界で最も技術の研究開発に努めてきた日本に有
利に働く。今や米国やドイツでさえ、日本から技術を導入しないと経済の運営
ができない。世界中の機械工業は日本からの工作機械供給に依存している。世
界的なデフレで、日本の製造技術が真価を発揮するのである。

▼民間主導の日本経済は明るい兆しが見えてきた。これに反し日本国の財政運
営は悪化の一途である。外資系の銀行で為替業務も経験してきた副島隆彦氏は
八年前から一貫して、日本は統制経済に向かっていると主張してきた。そして
「預金封鎖」が近い将来に起きるという。日本を襲う非常事態は、2005年
を皮きりに数年以内に起きると断言する。人類史上類の無い大不況を予測する。

▼今の経済は政治が動かしている。目先の小シナリオは今年は好景気である。
ブッシュ大統領が再選を目指す11月2日のスーパー・チュ―ズデーまではな
りふり構わず景気刺激策をばら撒くからである。クロフォードお泊まり同盟の
小泉首相もこれに追随する。株価上昇と銀行国有化、すべての鍵は「日米首脳
会談」にあったと分析する。しかし紙幣と国債の発行量が膨らみすぎたために、
戦慄の大シナリオがやってくる。

▼それはアメリカの金融恐慌が引きがねなる。デリバティブ投資に失敗したニ
ュヨーク巨大銀行の焦げ付き、米国債暴落、金融大国アメリカが抱える爆弾が
ついに破裂するのである。無論、米国債を400兆円も有している日本もひと
たまりもない。株式や銀行預金や国債はなどのペーパーマネーは大きく減価し
て最後には紙くずになる。恐怖のハイパー・インフレが襲うのである。この予
防措置として「預金封鎖」が実施される。

▼政府は着々とその準備をはじめていると言う。今年7月に行われる新紙幣の
発行はその準備段階である。大前研一氏も同じ指摘をしている。新札を交換す
る際に、政府は「愛国課税」と称して税金を徴収するか、将来に向けて国民の
現金財産の額を炙り出そうとしているのではないかと訝る。あろうことか政府
はアルゼンチンと同様の「預金封鎖」を画策しているという。個人資産が狙わ
れているのである。いっそ紙くずになるのなら、優れた資産防衛策は、人間に
投資することだと副島氏は言う。特に周りにいる若い人に投資して夢を託せと。

▼様々な経済予測を的中させてきた経済ジャーナリストの浅井隆氏は、もっと
具体的に日本国の国家破産の状況を予測する。日本国の財政状況は、もはや「
破滅的状況」に突入しており、2006年か7年から激動時代がやってくるの
は確実であると断言する。浅井氏はハイパーインフレを経験した、ロシアとア
ルゼンチンに飛びその状況をインタビュー取材してきた。歴史が教える国家破
産は、1)ハイパーインフレ2)増税などの国民負担の増大3)預金封鎖など
の徳政令4)治安の悪化と社会の変動であると言う。

▼国家破産したアルゼンチンの国の借金(公的債務)は、アルゼンチンのGD
Pの約50%であった。今の日本の公的債務は1100兆円、日本国のGDP
500兆円の200%をすでに越えている。異常な事態である。ただ、貿易黒
字で、しかも国民の預金が1400兆円あるので表面化していないだけである。
国家破産のシナリオは、国債の暴落ー経済大混乱ーハイパーインフレー徳政令
の実施(預金封鎖)である。立花隆氏も「いまの日本経済は、いつ国家的破産
状況に追いこまれても不思議ではない」と断言している。

▼浅井氏は下巻ではその自衛策を述べている。国家破産時代は実は大チャンス
だという。生き残るために自らの発想を大転換しろと説く。要は自分で考え、
自分で判断できる力を身につけなければならない。その上で、財産保全には海
外を含めてリスク分散を必ずしろと言う。

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【 みつおか流料理のツボ 】☆★☆★☆★☆★☆★―――――――――――
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●どでした?明暗二つの経済予測を引用しましたが、特に後者は衝撃的な内容
です。しかし、ご安心下さい。2004年はどちらも好景気を予測しています。
でも、2005年以降をあなたはどう読みますか?
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▼いやー、両極端の内容であった。元気が出た後に読んだ本の内容はショッキ
ングだった。まさかの連続・・・。ただ、気になるのは90年代中頃に浅井氏
の本を私は良く読んだが、その時もショッキングな内容でった。銀行破産が起
きることを正確に予言していた。その当時、まさかと思って読んでいた。

▼どちらの予測が正しいかは分からない。しかし、何が起きるか予測しにくい
こいう時代には、情報の洪水の中から、自分の役に立つ情報を見分ける情報感
度を鍛えなければいけない。その際、過去の歴史を研究するのも役立つかも知
れない。そう言えば、57年前の昭和21年に日本でも預金封鎖と新年切り替
えが行われ、国民の財産が奪われたんだよな・・・。結局、自己責任で生き行
き抜くしかない。良きアドバイザーを身近に置き、各自の「志」と「ビジョン」
が必要な時代に突入したのかもしれない。

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【今週のみつおかひろしの薀蓄】☆★☆★☆★☆★☆★――――――――― 
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●【マーケティング公理3】「物事の本質を見極めろ!根っこと枝葉を区別す
              る」

 【マーケティング原理9】「大雑把に掴み、細かく分析し、大胆に行動する」
   

●【今週の一言】「人類史上、戦争以外でこれほどの借金をしてしまったとい
      う例はいまの日本以外にはない」(国家破産サバイバル読本・上)

        「大帝国は内側から解体していく」 渡部 昇一 

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★☆☆☆☆☆  <<みつおかひろし の編集後記>>  ☆☆☆☆☆★
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■■■■新春□□□□
■■■ 皆さんは今年のモットーや目標を決めましたか? 私もあれこれ 
■■  紙に書いてるところですが、まずは健康です。年末に送られて来た
■  人間ドック結果を見てびっくり。要注意・再検査の嵐でした。特に、 
  ウエストが4cm増というのがショックでした。今年は健康元年です。

 ところで、あなたの回りの人を見まわしてください。 そしてお友達
 にも一声! エッ、まだ読んでないの? 「超・マーケィング発想法」

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■【次回予告】
 今度こそ、会社再建について別の角度から考えてみたいと思いますが、どう
ですか? よくよく見渡してみると日本にもカルロス・ゴーンに劣らないター
ン・アラウンドの名手がいるものです。
 
●アントレプレナー塾 塾長 三丘 大詩(みつおか ひろし)


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